「趙氏孤児」面白かったです。
いったいどうなるのかと、毎日楽しみにしてみてました。
趙武を守るために、命がけの程嬰。
しつこく疑い続ける到満と、趙氏を皆殺しにしたのに、程嬰を認めて、守り続ける屠岸賈。
最後は、趙武がついに、復讐を果たす。
このドラマでは、価値観の相克が、すごい。
史記にある故事だそうだが、忠・義のため、自分の息子を犠牲にする程嬰。
最後、屠岸賈 の息子は、程嬰に育てられて、忠・義を重んじる善人になっていて、父の屠岸賈がした悪事を知る。
忠義か、孝か。
屠岸賈は、息子のために、様々な悪事を働き、大勢の人間を殺した。趙氏一族300人を殺し、赤子を殺し、国を売り、君上を殺して、息子をその座につけようと画策していた。
それを知った屠岸賈の息子、無姜は、父に背く。しかし、一緒に他国へ行こうと説得する。
しかし、屠岸賈の罪は重く、趙氏や赤子を殺された親たちの怨念は消えない。
中国で、詩経とか、いろいろな歴史をそらんじることが教育とされてきたが、このような二律背反の歴史を記憶を学習することは、単純な思考を予防する効果があるだろう。
しかし、「鬼谷子」は、結局、何でもありの謀略で、主人公の王禅以外はみな、恨みと欲望に動かされる醜い人間どもだったが、同じ中国ドラマでも、実に対照的だと思う。
君上は、屠岸賈を殺すなら、攻めると秦が通告したため、君上は、屠岸賈を処刑できず、趙武に任せた。
趙武は、屠岸賈の罪を裁く役目を与えられて悩み、程嬰と話をする。
屠岸賈を殺すべきだろうか。殺せない。
屠岸賈 が国を売り、君上殺害を図った罪は、屠岸賈死罪、息子の無姜も死罪。
趙氏一族300人殺害は私怨。
人として最も大事なのは、なんだと思う?
⇒忠義と答える趙武。
人として生きる上で大事な言葉があると告げる程嬰。
⇒「忠義は本なり」「仁愛は源なり」
趙武は、兄弟同然に育った無姜から父の屠岸賈の命を救ってほしいと頼まれる。
母の公主は、屠岸賈を殺し、復讐せよという。
韓厥将軍も、趙氏の復讐のため、屠岸賈を殺せと言う。
趙武は、無姜も、屠岸賈を殺せない。到満の用意した馬車で、逃亡する屠岸賈。
屠岸賈を逃がした趙武を、韓厥将軍は、殴りつける。
秦へ向かう到満は実はおとりで、屠岸賈 は南門を出て、鄭国へ、息子の無姜は東門を出て、宋国へ。
韓厥将軍が屠岸賈を追って殺しに行くが、到満は一人で馬車に乗っていて、そこには、屠岸賈はいなかった。そして、到満が毒を飲んで待っていた。
屠岸賈の行く手に、程嬰が待っていた。屠岸賈の逃亡を見抜いていた。そして、息子の無姜を助けたかったら、都に戻り、死罪の裁きを受け入れるよう伝えた。
その理由は、1つには、韓厥の恨みを晴らすため、2つには、君上の憂いを絶つため、3つには、命を奪われた民への償いのため。
屠岸賈は、これを受け入れる。
どうやって、程嬰が無姜を救うのかと問われる。無姜の行く道筋に、程嬰が依頼した秦の名将が待っていと告げる。無姜を救うこの秦の名将はかつて程嬰に命を救われた恩があった。
程嬰は、酒の入った瓢箪をぶら下げていた。その酒を酌み交わしたいという屠岸賈。詫びる機会を与えてくれと。程嬰は、これは、猛毒の雪片酒と告げる。屠岸賈は、尊厳ある死を迎えるために、その酒を飲ませてくれと頼む。
程嬰は断り、話をする。19年間、常に抱いていた光景。
19年前わが子を殺せと命じられた夜のこと、その後のこと、大事な赤子を殺された親たちのこと、縷々語る。最後に、初めて、19年間屠岸賈を一度も許したことはないという本音を告げる。 ありったけの力を込めて、屠岸賈をののしる。この人殺しの逆賊め、この毒酒は自分の尊厳を守るための酒だ。尊厳ある死を望むなら、都に帰って裁きを受けろ。
という最終回は見ごたえがあった。
この忠義と、仁愛の違いについて、木の幹と、その根について、程嬰は説明していた。
木にとって最も一番大事なのは、何か⇒木の幹だ。
木の幹、すなわち体だ。だが木の命の源は、根だ。根がなければ木は枯れてしまう。
もう一度聞く、木にとって一番重要なのは?
⇒木の根だということか?
⇒木の根は土の中にある。豊かな土壌と、清らかな水がなければ、どんな木も育たない。
いいか、人は父母を敬い、妻子を愛する。それが人の世の道理。臣下は、主君と国に尽くす。それが公の道理。だがこの世に生まれた以上、
人はみな一つの家族なのだ、それが天の道理。
人として生きる上で大事な言葉がある。
⇒「忠義は本なり」「仁愛は源なり」
この話を聞いた趙武は、公主に屠岸賈を殺せと命じられた。しかし、無姜に命がけで、迫られて、屠岸賈とその息子を逃がした。
中国古典の考え方なのだろうか。
最後は、屠岸賈を死罪にするために、都に戻った屠岸賈に対し、趙武は、剣を振るう。しかし、屠岸賈は短剣を突き刺し、自分で死ぬ。
だがラストが納得いかない。
程嬰は、自分の尊厳を守るための毒酒といっていた。
程嬰の妻は、不治の病にかかっていて、死期が迫る。程嬰は、毒酒を飲み、二人で雪の中、抱き合って死んでいく。
なぜ、毒酒をあおることが程嬰の尊厳を守ることなのだろうか。
ところで、程嬰が趙武に教えた忠義と、仁愛だけれども。かなり杓子定規だと思う。頭かたい。
鬼谷子は、柔らかすぎだけれども。
儒教の考え方なのだろうか。
中国王朝を維持してきた考え方なのだろうか。
「鬼谷子」は、兵法で何でもありだった。敵に勝つためには、何でもあり。
国を治めるためには、忠義と仁愛。そういうわけなのだろうか。
先日、中国は、尖閣諸島の漁を解禁した。漁民は、大金が稼げるといっていた。
尖閣諸島に大挙して、出漁しているとテレビで放送していた。
日本の海上保安庁と自衛隊が、海警局の船に対し、武力行使できないことを中国は知っている。
専守防衛というしばりのためだ。
尖閣諸島は、日本の主権が及ばなくなれば、中国のものになってしまうのだろうか。
中国の陰謀力は、すごい。
軍事力も、アメリカを凌駕している。
特に海軍力では、勝っているらしい。
恐ろしいと思うのは私だけか。
中国は大きい国だから、
ルの上下がすごい。上は高すぎて
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